〜兼重さんはとてもダンディだし、駅長としての風格もおありなので、こちらが勝手にベテランの駅だと思っていたのですが(笑)実はここは比較的新しい道の駅なんですね?
兼:そうなんですよ。現在、山口県内に18の道の駅があるんですけど、18番目にできた最も新しい駅です。
元々きらら浜周辺は遠浅の海で、この駅の敷地も海だったんです。260ヘクタールに及ぶ干拓事業自体は、昭和22年に始まっていましたが(昭和35年完成)、2001年に行われた「山口きらら博」(正式名称:21世紀未来博覧会)の後も、記念公園や自然観察公園などのハード面が揃っていたこともあって、年間35万人前後の観光客がこの周辺を訪れていたんです。
そんな状況を活かせるものを、というのが「道の駅きらら あじす」設立の始まりなんですよね。現在では山口宇部道路からのアクセスが良いこともあって、九州を含む県外からのお客さんも多くてですね、年間約85万人の方々に利用して貰っています。
〜盛況ですね!今日も平日なんですがお客さんが多いです。では、そんな駅ならではの、名物や扱う商品へのこだわりなどを教えてもらえますか?
兼:うちの駅の一番知られている人気商品は地元産のカボチャなんです。『くりまさる』という、独特の甘みを持っていることから、“栗より甘い”という意味の名前が付いた品種なのですが、非常に検査が厳しく、厳選されたものしかその名前を名乗ることができないんです。
しかも7月上旬〜下旬、夏の一ヶ月間しか収穫できないので、販売の日には朝から行列が出来まして、一人が買える個数を限定していてもたった数十分で完売してしまいます。正直、予約もまかなえない状況ですね
。販売の様子を地元のメディアが取材したりするので、ちょっとした夏の風物詩的な光景にもなっています。加工品も『くりまさる』を使ったものが多くて、もちろんソフトクリームもありますし、ロールケーキ「くりまさロール」やバウンドケーキ、かりんとうの「ぱんぽきん」など、いろんなお菓子が人気を集めています。また配合した天ぷら「くりまさる天」やコロッケなどもありますね。
また、カボチャだけでなく、うちの駅は阿知須、そして山口周辺にあるものを優先して取り扱っていることも大切なポリシーなんですよ。醤油が入った懐かしい味の飴がありますが、これも阿知須の名産品だし、今の冬場は白菜や冬瓜(とうがん)などの野菜、海産物も豊富ですし。岩国のレンコン、美東のカルスト台地で育ったゴボウ、そして周防大島のミカンなどが売れています。地元の幸にも、魅力的なものがたくさんあるんです 。
〜「地元の産物優先」というコンセプトは、道の駅では当たり前のようなイメージが一般にはありますが、実はなかなか完全には実践出来ないんですよね。
兼:いやいや、九州の方々道の駅きらら あじすもバイタリティがありますよ!山の景観がこちらと比べてダイナミックな気がするし、人のスケールも大きいし、何より性格に温かみがあるし…。利用者の車のナンバーを見ていますと福岡や大分、長崎の方々も多く、やはり九州との交流は欠かせませんね。いろんなことを学ぼうと40駅ほど視察に行きましたが、特に九州の道の駅のいくつかは、展示方法や商品展開なども参考にさせて頂いています。私のポリシーとしては、・・・・
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●遠くからでも一目瞭然!これはまぎれもなく巨大クジラです。