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(1ページ、牛ノ濱氏のコメントからつづき)
・・・・・・・はっきり言うと「地産地消」は儲からない、経営も大変ですけど、そこを守らないと来店は減るんじゃないかなと。あそこに行かないと無い、道の駅でしか買えない、というものがなければですね。他所の駅でもそこだけのものを探すのは大変だし。
でもやっぱり美味しいものは、そこの空気とか水とかと一緒に味わうのがいいんじゃないかと思います。それがなければ分からないと思うんです。
〜阿久根の地産と言えばやっぱり魚、キビナゴですかね。
牛:そうですね。前はイワシが獲れていたんですけど、今は獲れないんですよ。原価が上がると食べる人もいなくなるし。キビナゴは安定していますから。ただ、地元ではキビナゴは雑魚なんですよ(笑)
お刺身もご馳走はマグロとかだと思っていますから、わざわざ自分の家でできる料理をレストランに食べには来ないですよね。だけど、ここで料理を出していると、帰省のお客さんが昔ながらのメニューを懐かしがってくれたり、遠方の方は珍しがってくれますね。新幹線が出来た頃からは、わざわざいらして鮮魚を買っていくお客さんもいますよ。今は、出水(鹿児島県出水市)の鶴の観光コース(バス観光)があるので、その途中や帰り、夕方に来るお客さんも多いですよ。うちには大きな倉庫がないので、魚もほとんど置けないんですよ、なのでお客さんを待たせてしまったりはするんですけど、それだけに常にあるものは新鮮なんです。
ほかの魚ではアラカブ、カサゴ類の味噌汁、唐揚げなんかが味が良くて人気ですね。一本釣りの「ハナアジ」とかも。うちは阿久根の良さを宣伝する役割もありますから、やっぱり魚でここの良さを知ってもらえるといいんですよね。
〜魚もいいですけれど、ここから見る夕陽も阿久根の良さですねぇ。
牛:写真の名所にもなっていますからね。目の前に甑島(こしきじま)とか出ますからね。映画の「釣りバカ日誌」でも出てきたんですけど、景観としては最高だと思います。夕陽の良い時間は私たちは片付けとかで忙しいんですけどね。
こういうところにいるのは幸せだと思いますよ。都会だと月も星も分からないですからね。鮮魚が多いから他所だけでなく地元の方、お年寄りも多いですけれど、のんびりしていますからね。
後ろにお客さんが並んでいるのに、小銭を一枚ずつゆっくり出す方もいたりします(笑)。でもそれがお客さんですから。魚の仕入れ自体も海の状態が悪い時、水揚げが無い時には無いんです。
私たちもあるかどうか分からないから大変ですけれど、それが自分たちも自然だと思うんですよ、無理に逆らわないというか。地元は光で魚を集める漁をやっているので、満月の夜は漁はありません。ですから「月夜ですから魚はありません」とお客さんに説明したりする日もあります。
〜都会育ちには学ぶことも多いですね。それでは最後の質問ですが、牛ノ?さんにとって「道の駅」とは、どんな存在でしょうか?また、これからどうなっていくと思いますか?
牛:道の駅には“ふれあい”がありますよね。いろいろな所、県外だけでなく海外からも来るお客さんと話して、自分たちも学ぶし。お客さんはキビナゴもボンタンも初めて見るから、どうやって食べるのかも分からないし。だから自分たちの固定観念だけで考えたり話したりしたらいけないですよね。
やっぱりお客さんと話していかないとですね。阿久根の空気を来た方々に与えて、そしてお帰しするところになければならないなと思います。
この駅も将来的には扱うものの種類を増やそうと思っています。魚だけでなく地元の野菜とか。地域でも団塊世代がまた野菜づくりを始めていますし。
ボンタンも名産ですけど、暖かくなってきた頃が追熟されて一番美味しいので。柑橘系は成熟させて、美味しいときに食べないとですね。甘夏、スウィートスプリングとかもこれからはいいですね。
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