|
高:(前ページのお話:中略)
外部の人たちは、このまちに何かを求めて訪れるみたいですが、これはむしろ逆なんですよ。都会的な感覚やセンス、例えばキラッと光るデザインの商品パッケージが多く登場しました。「町内のものばかりを置いて・・」みたいな意見も確かにありますが、地元の人たちにも、そういう効果を理解してほしいものです。
〜まだ、道の駅のお話がでてきませんが・・・(笑)
高:はいはい。道の駅の考え方が、他の駅とは少し違うかもしれませんが、「道の駅小国」の使命は、「小国」を支えていくことだと考えています。町内には、いろんな施設やイベントがあるので、そういうものをバックアップする観光協会的なネライが強いと思うんです。もちろん、この施設も採算を度外視できないんですが、一般的な特産品販売だけではなく、「まちづくり」の一翼を担う施設として機能しなければならない。たとえば、この地域にうつり住みたいという※「Iターン/Uターン/Jターン」と呼ばれる人たちの相談を聞く窓口も、実はこの道の駅内にあるんです(相談員は高橋さんです)。 つまり、小国の場合は、まち全体でひとつの道の駅だと考えています。縁あってお世話になった名古屋の会社で学んだのが、何でも自分でするべきじゃない「餅は餅屋」だということ。この施設は情報を発信・受信するところ。レストランも買い物も温泉も、ちょっとした休憩にしても、それに長けた施設が町内にはたくさんあるので、目的地までストレスなくナビゲートする事こそ、この施設の役割だと考えているんです。
※ちなみに
→「Iターン」というのは、自分の住んでいる地域からこの町に移り住むこと。一方通行だから、アルファベットのIの文字。
→「Uターン」というのは、もともと小国に住んでいた人が、都市に出てもう一度帰ってくること。戻ってくるから、アルファベットのUの文字。
→「Jターン」というのは、他の地域に移り住んだ人が、「Jターン」をして小国にくること。途中まで戻るから、アルファベットのjの文字。
〜熊本で一番最初にできた道の駅ですよね。昔から見てきて、当初は、隣町の大山町の物産が置いてありました(今も置いています)。現在はそこにも道の駅があって・・・といったふうに、対象範囲がどんどん狭くなっていると思うんです。第一人者ゆえの悩みみたいなものってありませんか?
高:確かに、収入面ではそういう問題もあるでしょうね。だけど、道の駅の本質というのはそれだけじゃないと思いますよ。休憩施設や情報発信に向けた役割もありますし、むしろ僕は広い意味で、この地域に人が訪れてくれるチャンスだと捉えているんです。先ほどの「iターン」のはなしもそうだけど、このまちに魅力を感じて移り住みたいと考えてもらう発端は、この地に来てもらうことから始まります。そういう形で相談に来られる人が年間100件を超えますから・・・。例えば、若者の中でも、ただの田舎ではなく、若い発想を取り込む空気があるからこそ、おもしろがってくれるんだと思いますよ。
|
|