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〜今回は、清和文楽館の館長、渡辺さんにインタビューします。まずは、道の駅の駅名にもなっている“文楽”について教えて下さい。

渡辺さん ※以下略(渡) はい。基本的には、毎月第2.4日曜を定期公演ということで行っています。それ以外にも現在、20名以上の団体のご予約があれば、希望時間にあわせて臨時公演をするようにしています。オープンした平成4年の初年度から、文楽を観に3万人のお客さんがきてくれました。その年で公演回数は179回。4年目には、なんと293回を記録しましたよ!


〜今日も公演が行われましたね。先程まで上演されていた舞台、すごい迫力でとても新鮮な気持ちで拝見させていただきました。公演中の説明にもありましたが、人形を操られている方は、みなさん地元の方なんですね。

(渡) はい。ほとんどは、地元の50代から80代の農家の皆さんで、80才定年という事でやってもらっています。保存会のメンバーは17名で、1回の公演にだいたい13名前後、1体の人形に3人が必要となります。皆さん普段は農家をされているわけだから、公演時間には、ちょっと農作業をとめて軽トラや自転車で駆けつけてくれるわけですよ。



〜“役者さん”が集まってくる。なんだか、とてもたくましい光景ですね。どうして若い方がいらっしゃらないんですか?


(渡)どうしてじゃなくて「必然」なんですよ。若い人には出来ないサービス・人材だと思っています。公演はだいたい、昼間の一番忙しい時間に行われることもあって、若い人の参加は無理な状態といっていいでしょう。“老人パワー”もすごいもので、冬は毎年風邪ひいてた、寝込まれていたおばあちゃんが、文楽をはじめてからは、ずっと元気で風邪も引かんようになってですね。主役的な役回りをされてたから、やっぱり精神的にもハリがあるんでしょうね。


〜冒頭のお話に戻りますが、初年度から3万人。比較的順調にすべりだしたということですか? オープンからこれまで、“苦労ばなし”などあれば教えて下さい。

(渡)「文化で飯は食えん」って、批判される方もおったけど(笑)。文楽を上演するにしても、それまでは年に2.3回の村祭りでしかなかったのでね。そりゃあ当然、苦労もありましたよ。開館までは「文楽で人が来るのか?」って、かなり悩んだもんですよ。情報誌を出してるわけではないんで、パブリシティを通して浸透していったんでしょうね。とにかく、イベントを頻繁に開いて、ここまできました。その中でも年に1回、大川阿蘇神社の境内に野舞台というのがあってね。そこで奉納芝居を再現する“薪文楽”(たきぎぶんらく)をやるんですよ。娯楽も何も無い時代の村一番の楽しみだった頃を再現しようということで、青竹でマス席つくって、お酒と重箱のお弁当をつつきながら観てもらう。秋の行事なんですが、春先には完売してしまう程の人気です。芝居はもちろん、薪の炎の幻想的な雰囲気をぜひ楽しんでほしいですね。まあ、とにかく。文楽に関するニュースには事欠きません。

実際に公演にも参加する
文楽館館長の渡辺さん。
文楽館の全景。
資料館と劇場とに分かれている。