〜“役者さん”が集まってくる。なんだか、とてもたくましい光景ですね。どうして若い方がいらっしゃらないんですか?
(渡)どうしてじゃなくて「必然」なんですよ。若い人には出来ないサービス・人材だと思っています。公演はだいたい、昼間の一番忙しい時間に行われることもあって、若い人の参加は無理な状態といっていいでしょう。“老人パワー”もすごいもので、冬は毎年風邪ひいてた、寝込まれていたおばあちゃんが、文楽をはじめてからは、ずっと元気で風邪も引かんようになってですね。主役的な役回りをされてたから、やっぱり精神的にもハリがあるんでしょうね。
〜冒頭のお話に戻りますが、初年度から3万人。比較的順調にすべりだしたということですか? オープンからこれまで、“苦労ばなし”などあれば教えて下さい。
(渡)「文化で飯は食えん」って、批判される方もおったけど(笑)。文楽を上演するにしても、それまでは年に2.3回の村祭りでしかなかったのでね。そりゃあ当然、苦労もありましたよ。開館までは「文楽で人が来るのか?」って、かなり悩んだもんですよ。情報誌を出してるわけではないんで、パブリシティを通して浸透していったんでしょうね。とにかく、イベントを頻繁に開いて、ここまできました。その中でも年に1回、大川阿蘇神社の境内に野舞台というのがあってね。そこで奉納芝居を再現する“薪文楽”(たきぎぶんらく)をやるんですよ。娯楽も何も無い時代の村一番の楽しみだった頃を再現しようということで、青竹でマス席つくって、お酒と重箱のお弁当をつつきながら観てもらう。秋の行事なんですが、春先には完売してしまう程の人気です。芝居はもちろん、薪の炎の幻想的な雰囲気をぜひ楽しんでほしいですね。まあ、とにかく。文楽に関するニュースには事欠きません。
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実際に公演にも参加する
文楽館館長の渡辺さん。
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文楽館の全景。
資料館と劇場とに分かれている。 |
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