〜そうなんですか!当時はコンビニエンスストアが時代の寵児として、急成長していた時代ですよね。
山:そうですね。そこでは、情報や数字の世界を学んできましたね。売り上げなどの数字を見ると、どんなエリアにある店舗か分かるようになっちゃうんですよ。例えば、お弁当でも若い人が多い地域では肉系のものが売れたり、年齢層が高い地域では別の売り上げが高かったり、それが全部、数字として出てしまうんですよね。でも、私が言いたいのは、それだけじゃなくって、個人的にはコンビニというものは「人間学」そのものだと思うんです。経営者が実際に表に出て、お客さまの動向や趣向を肌身で感じていないとダメなんですね。どの商品がどんな人に手にとられるのかを見ること。事務室でパソコンばかりを眺めていてもだめなんですよね。でも経営者は「昔はこうだった、昔は ・ ・ ・」という古い体質を残している人が多いので、そんな部分をどう変えるか、変るかがポイントでした。私は正直だから、経営者には率直に「その考えは、やめた方がいい」と進言したりもしましたね。
〜凄いなあ、モノを売るということに関して、とても勉強になるお話しです。コンビニから道の駅…。大きな転換ですよね。決断に至ったきっかけってなんですか?
山:先程も言ったように、自分の生まれた町もすぐ近くで「地元志向」だというのが一番の理由ですかね。いきさつとしては、この施設は当初、物産館としてオープンしたんですけど、その計画段階の「準備室」の時には、館長として別の方が決まっていたんです。
それがどういうことなのか、その方がオープンの直前に「身を引く」ということになったそうで、急遽、私のところにお話しがきたんですよね。私が来たのが平成17年2月なんですが、もう4月末にはオープン。そんな差し迫った状態なのに、システムも無い、テナントも未定、出品農家さんも数名だけ…。決まっていることと言えば「パン屋とカフェ、お魚を扱いたい」ということだけ(苦笑)。そりゃあもう、かなり大変でした。オープンまでに、何とか店内を商品で埋めなければ!ということに必死だったことを覚えています。スタッフを見ても経験もない人ばかり…。若い人の力や知恵も借りながら、なんとかここまでやって来たというのが実際のところなんです。
〜ほとんどゼロ。というよりもマイナスからのスタートと言ってもいい状況ですね。具体的な苦労話、聞かせていただけますか?
山:はい…(苦笑)。実際のオープンは、ゴールデンウィーク真っ最中ということもあって、かなり賑わっていたので「もしかして、いけるかな?」と思ったんですが、一番お客さまが多いはずの夏の時期には、ガランとしてしまったり…。
だけど、・・・・・・・・・・ 次ページへ >>>>

●石釜で焼くパンのお味は、とにかくクール!
季節限定の商品も盛りだくさん!