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(1ページ、山口氏のコメントからつづき)
・・・・・・・だけど、その一段落した時期に、物産館として、道の駅として、ということをようやく整理できたんですよね。ここは、週末には県外ナンバーのお客さまがお越しになります。なので、遠方からのお客さまも大切にしたいんですが、やはり軸になるのは平日のお客さまたち。商品を揃えていくなかで自分たちはどんな方向に行くのかを見定めなければと思い始めたんです。
道の駅といっても、販売形態は大きく分けてお土産系と直売系、2つの路線がありますが、ウチの場合は立地条件を考えても、そのどちらというよりも、従来の「道の駅はこうだ 」といったスタイルに縛られずにやって行きたいと思ったんです。自分たちに合う新たなヴィジョンを考えなければ、数字ばかりを見ていてもダメなんですよね。平日の利用客の7割が地元の方々なので、まずは毎日のお客さまが求めるものを、というのがココでの商売です。もっとお年寄りや若者の目線も取り入れながら、現場主体で変化を続けていきたいです。
〜道の駅=物産館というイメージって根強いですよね。
例えば野菜では、「泥付き」「虫食い」が良いという世評がありますよね。ですが、実際にはお客さまは買われないし売れないんです。また、一品の量が多ければいいという事も無くて、一人で使い切る量の方が売れる場合もあります。そういうことは、現場で直に見ていないと、分からないものなんです。わかりやすい例で言うと、ここは海が遠いので意外かも知れませんが、お魚が充実しているんです。炭鉱で賑わっていた昔、博多から魚を持って来て食べていたという伝統と習慣が地元に残っているんですよね。保存が利く塩クジラの商品を多く扱っているのもその流れなんです。新しい試みの「寿司バイキング」も、おかげさまで好評ですよ。
〜地域のニーズ、目の前にある現場を大切にされているんですね。今後、力を入れていきたい商品やプロジェクトがありましたら教えて下さい。
山: 正直に言ってこの地域は、特色が強くないエリアだと思います。ですが、だからこそ、それをポジティヴにとらえていこうと思っています。良く売れているのは野菜と菊の花。菊というのは聞きなれないかもしれませんが、ウチのイメージキャラクターも「お菊ちゃん」、多い日には一日に数十万売れる日もあるんですよ。菊だけではちょっと湿っぽいので、今後は違う花の展開も考えていきたいと思っています。
また最近知名度が上がってきた嘉穂牛も、更に力を入れていきたいですね。嘉穂牛は、「西日本地元牛交雑種共進会」という品評会で金賞を獲った自慢の肉です。一軒の若い酪農家が育てている希少価値の高いものですが、脂質のバランスが良く、焼いても柔らかく美味しく頂けるということで、とても好評です。生肉の販売のほかにも「嘉穂牛弁当」など魅力的な加工品も開発して盛り上げていきたいと思っています。
〜おいしそうですね!いろいろと特色もあるじゃないですか!それでは最後の質問です。山口さんにとって「道の駅」とは、どんな存在でしょうか?また、これからどうなっていくと思いますか?
山:僕にとって「道の駅」って言うのは、峠の茶屋のようなイメージですね。もちろん、いろんな特色がある駅も羨ましいけれど、実際に無いものを言っても仕方がない。それを基本に自分達のことを考えると、特色はみつけるものじゃなくて「そこにあるじゃない」という日常的なものじゃないかなと思います。だからこそ、「今日出来ることをやっていくだけだよ。」と従業員には言っています。お客さまの目線というものさしを失わない、あいさつやちょっとした声かけ、小さなサービスの積み重ねを心がけていれば、お客さんはきっとここのファンになってくれると思うんです。そうやって地域に根ざしながら、将来的にはここが嘉麻市、筑豊地域の核になってくれれば、「道の駅に行こうよ」と言ってくれて親しまれるものになればいいなと思っています。
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