〜なるほど。大手百貨店から道の駅へ来られたんですね。やっぱりお客さんとか、前の職場と比べるといろいろ違うものですか?
犬:もともと地元ですし、道の駅のことは知っていましたが、まさか働くことになるとは思ってはいませんでした(笑)。ここで扱うものはやっぱり食料品、特にその日の野菜ですよね。地元の新鮮で安い、しかも安全でおいしい野菜をお客さんは求めてくるんですけど、リピーターの方も結構おられます。だけど、百貨店にも物産コーナーはありますし、基本的にはそんなに変わらないものですよ。百貨店にはセルフ販売と進物などの対面販売の大きく分けて2つの売場がありますが、セルフ販売に関しては、道の駅の場合とそんなにお客さん自体が変わっているわけではないですね。やっぱり毎日のことだし、常連さんが来るし…。
ただ生産者、農家が朝から直接ここに商品を入れに来るというのは大きな違いです。値段も農家さんが決めるからいろいろあるし、商品も個性的です。百貨店ができるだけ均一のものを同じ値段で入れるのとは、やっぱり違いますね。
例えば、この辺のキュウリなんて、真っ直ぐじゃなくてほとんど曲がっているんじゃないかな(笑)。でも、カタチが悪くても味は全く変わらないんですよね。値段も安く提供できるし、地元の美味しいものを飾らずに、お得にお客さんに出せるのは、道の駅全体に共通した良さなんじゃないかと思います。そういう強みもあってですかね、地元の生産者も増えてきて、今では約550の農家さんや加工業者さんと契約しています。やきものを作っているところも含めてですね。
〜やきものも。ここでは豊富に扱われていますよね。この辺は何焼きになるんですか?
犬:山内焼と呼ばれますね。陶器も磁器もあります。やはり有田や唐津、伊万里が近いこともあって影響も強いですけど、ここも焼物の里なんですよ。窯元も山内だけで60軒ぐらいあります。道の駅でも絵付けの体験ができるんですよ。好きな絵を描いてもらって、それを窯で焼いたあとで送りますが、1週間から10日ぐらいでご自宅に届きます。自分の絵の焼き物は世界で一枚のオリジナルですし、ここに来た時の記念にもなるので、体験したお客さんにも喜んで貰っています。絵付け体験は、ほかの道の駅ではあんまり無いですよね。
〜ユーザーにも良い思い出になりますね。食べ物の話に戻りますが、面白いのは“黒”にこだわった商品が多いことですよね。こちらの由来と展開などを教えて下さい。
犬:もともと山内はショウガの名産地で、ショウガのアイスなんかも出しているんですけど。地元のシンボルである黒髪山にちなんで、黒に注目した商品に力を入れています。駅ができて数年後から、何か特色をということで取り組んでいるんですけどね。
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●レストラン「なな菜(ナナサイ)」は、すてきな野菜が楽しめるお店。
野菜の食べ方のいろんなアイデアに、思わず顔もほころびます。