新緑の香りが清々しい季節となりました。今年のゴールデンウィーク後半も、是非快適で安全なドライブをお楽しみ下さい。今月のクローズアップは、温泉で有名な佐賀県武雄市の西側、山内町にある「道の駅 山内」です。武雄市街と有田・長崎県佐世保市を結ぶ国道35号線沿いにあり、黒髪山に代表される地元の豊かな自然の恵みを活かした商品やレストランがユーザーの人気を集めています。今回は駅長の犬走(いぬばしり)さんに取材し、これまでのこと、そして今後の道の駅としての展望などを率直に語っていただきました。



〜今回はよろしくお願いいたします!では早速ですが、犬走さんは「道の駅 山内」に関わる前は、どんなお仕事をされていたんですか?

犬走さん(以下=犬):前の駅長が平成10年、この駅ができるときからずっと関わっていて。その次の2代目駅長としてここに来てから、ちょうど丸1年になります。私はもともと山内の出身ではあるんですが、ここに来る前は佐世保の百貨店で働いていました。
実は佐世保は山内から約30kmぐらいですから、通勤できる場所なんですよ。そこに、大学を卒業してから…ですから、丁度30年間務めましたね。百貨店というところは数年で部署を移るようにできているので、基本的に営業として食料品、子供服、特選雑貨、婦人服など、営業所勤務や外商などといろんな部署を経験しました。基本的には、セールスをする仕事でしたから、特に食料品を扱っていた時代の経験が、今になって役立っている感じですね 。


〜なるほど。大手百貨店から道の駅へ来られたんですね。やっぱりお客さんとか、前の職場と比べるといろいろ違うものですか?


犬:もともと地元ですし、道の駅のことは知っていましたが、まさか働くことになるとは思ってはいませんでした(笑)。ここで扱うものはやっぱり食料品、特にその日の野菜ですよね。地元の新鮮で安い、しかも安全でおいしい野菜をお客さんは求めてくるんですけど、リピーターの方も結構おられます。だけど、百貨店にも物産コーナーはありますし、基本的にはそんなに変わらないものですよ。百貨店にはセルフ販売と進物などの対面販売の大きく分けて2つの売場がありますが、セルフ販売に関しては、道の駅の場合とそんなにお客さん自体が変わっているわけではないですね。やっぱり毎日のことだし、常連さんが来るし…。

 ただ生産者、農家が朝から直接ここに商品を入れに来るというのは大きな違いです。値段も農家さんが決めるからいろいろあるし、商品も個性的です。百貨店ができるだけ均一のものを同じ値段で入れるのとは、やっぱり違いますね。
例えば、この辺のキュウリなんて、真っ直ぐじゃなくてほとんど曲がっているんじゃないかな(笑)。でも、カタチが悪くても味は全く変わらないんですよね。値段も安く提供できるし、地元の美味しいものを飾らずに、お得にお客さんに出せるのは、道の駅全体に共通した良さなんじゃないかと思います。そういう強みもあってですかね、地元の生産者も増えてきて、今では約550の農家さんや加工業者さんと契約しています。やきものを作っているところも含めてですね。


〜やきものも。ここでは豊富に扱われていますよね。この辺は何焼きになるんですか?


犬:山内焼と呼ばれますね。陶器も磁器もあります。やはり有田や唐津、伊万里が近いこともあって影響も強いですけど、ここも焼物の里なんですよ。窯元も山内だけで60軒ぐらいあります。道の駅でも絵付けの体験ができるんですよ。好きな絵を描いてもらって、それを窯で焼いたあとで送りますが、1週間から10日ぐらいでご自宅に届きます。自分の絵の焼き物は世界で一枚のオリジナルですし、ここに来た時の記念にもなるので、体験したお客さんにも喜んで貰っています。絵付け体験は、ほかの道の駅ではあんまり無いですよね。


〜ユーザーにも良い思い出になりますね。食べ物の話に戻りますが、面白いのは“黒”にこだわった商品が多いことですよね。こちらの由来と展開などを教えて下さい。

犬:もともと山内はショウガの名産地で、ショウガのアイスなんかも出しているんですけど。地元のシンボルである黒髪山にちなんで、黒に注目した商品に力を入れています。駅ができて数年後から、何か特色をということで取り組んでいるんですけどね。

一番最初にとりくんだのが・・・・・・・・    次ページへ >>>>




●レストラン「なな菜(ナナサイ)」は、すてきな野菜が楽しめるお店。
野菜の食べ方のいろんなアイデアに、思わず顔もほころびます。

●駅長の犬走さん。ホンワカとした雰囲気が印象的でした。

●絵付け体験は、予約も不要。旅の記念にぜひ一筆。

●ぜひ、食べてみたかった!!しょうがと黒米のソフトクリーム。取材が遅くなって閉まっちゃったので、看板だけでもどうぞ